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2013年4月8日月曜日

プラレール修理: 動かなくなった蒸気機関車C12の修理

(概要)
●スイッチを入れても動かなくなったプラレールの蒸気機関車C12。
●今回、内部を初めて分解して、動力ユニット内部を清掃・注油したところ元気に動き出しました。

※(株)タカラトミーではプラレールの改造はしないよう勧告しています。
 本ブログはプラレールの改造を推奨するものではありません。
 また、本記事を参考にして不利益を被っても、管理人は一切その責を負いません。
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昔が懐かしくて、何となく買っていたタカラトミーのプラレール機関車C12です。
ずっとリビングボード脇に飾られていました。
プラレールですが、機関車C12の雰囲気がよく出ています。
後方から撮影。真ん中の第二動輪はフェイクです。
久しぶりに走る姿が見たくなり、電池とスイッチを入れたら、なんとピクリとも動きません(笑)。
ほとんど走らせてないのに・・・・。
1.5千円弱の商品の修理をメーカーに依頼するのもなあ・・・と思い、とりあえず自分で不具合原因を調べることにしました。

はじめに電池(エネループ)の電圧を確認したところ、約1.4Vの表示。
なので、使用には十分なはずです。


ところで・・・・。
この機関車C12、なぜか電池交換のためには底面の電池フタのビスを外す面倒な仕様です。
他のプラレールのように、ボディのツメを外すと電池が現れるタイプなら良かったのに。
最近はこのタイプが主流なのかな?
見づらいですが、電池交換をするにはビスを外せと書いてあります。
走行距離はほとんどありませんので、プラレールによく見られるギアのゴミ詰まりの可能性は薄いはずですが、一応見てみることに・・・。


まず、ボディを台車と分解します。
電池フタを外すと、奥にビスが見えるため、これを外します。
電池フタを開けたところ。奥にビスが見えます。
同じく、連結器を固定しているビスを外すと、ボディが分離します。
天井に嵌っている2本のウエイト
おお!?ボディ天井にウエイトが組み込まれています!
実は分解した時、このウエイトがゴロンと飛び出してきてヒヤリとさせられました。
いままでウチにあったプラレールには無かった構造です。
分解した部品を並べたところ
分解したボディと台車、それにウエイト、連結器、そして第二動輪のフェイク部品を並べました。

てっきり、いつもの白いプラスチックで構成された動力ユニットが入っているとばかり思っていましたが、全然違う。
よく見ると、スイッチの取り付け位置を動輪のほぼ真上にするため、モーターを上向きに直立させるなど、機関車の運転席(キャブユニット)内に機構を収めるための苦労がうかがえます。

またこの動力ユニット、ジャンパー線が遊んでいてハンダ箇所も多いなど、工程も手間がかかっています。
これって、こういった機関車プラレールのために特別に設計されたのかもしれません。
台車を側面から撮影。
動力ユニットの天井に開口部があり、モーター軸とウォームねじなどが見えます。
しかし、内部に目立ったゴミづまりは見られません。

電気周りの接触不良の可能性もあるため、この状態で電池を入れて電圧測定。
スイッチを入り切りすると、モーター側に電圧が現れたため、スイッチまでは異常がないことを確認できました。
長期に動かしていなかったため、グリスが固着した?と思い、天井開口部から潤滑油をスプレーしてみることにしました。
天井開口部から潤滑油を少量スプレーした。
結果、全く変化なし。残念ながら微動だにしません。

やはり、動力ユニットを分解するしかない思いましたが、ここで大問題が発生。
台座固定に使用しているビスが「三角ねじ」だ!
問題の三角ねじ。
なんでこんなモン使うの?
分解されたくないなら、初めから簡単に壊れないような構造にしてくれ!と思いつつ、結局ホームセンターで専用ドライバーを買ってきました。ぐぬぬ・・・。

で、ビスを外して、台車と動力ユニットを分離。
ジャンパー線に無理な力がかからないように気をつけます。
動輪のギアもキレイでした。
ここで、モーターのリード接続端子が見えましたので、再度電圧確認をします。

といっても、動力ユニットの一部金具が電池の+側接点になっているため、動力ユニットを外したままでは回路が繋がりません。よって、この部分は別のリード線を準備してバイパスします。

・・・微動だにしません。

やはり動力ユニットを分解するしかないな・・。
ちゃんと組み立てられるか不安だが仕方がない。

その動力ユニットには、「K 20 10」の刻印が見えます。
ギア軸の上に打たれてるので、ギア比を表わす記号かもしれません。

その右には、ビス(これは+頭)があるので、まず、これを外します。
続いて、2か所のツメをマイナスドライバーでこじって浮かせます。
右のねじを外し、2か所あるツメを浮かす。
すると、あっさりカバーが外れました。
イモねじには白っぽいグリスが塗ってあります。

ここまで分解して、やっとウォームねじが直接回せる状態になったため、指で回してみます。
・・・特にひっかかる感じはないなあ。
イモねじには白いグリスが付いていた。
ここで、もう一度動作チェック。
先ほどモーターを直接手回しできたことから、もう一度電池を入れて、モーターの起動を試みることにします。

すると・・・動きました!
今までの無反応が嘘のように、元気よくモーターが回っています。

うーむ、結局原因はなんだったのか、よく分からなかった・・・。
おそらく、ウォームねじのグリスが固着してたんだろうと思います。

まあ、結果オーライというこで、 念のため回した状態でモーター内部にも注油して、回転を安定させます。
あと、ギアについた少量の細かい糸埃も、きれいにしておきました。
注油して組み立てる直前の動力ユニット。
あとは、ここまでの手順を逆に、組み立てます。

完成したプラレール機関車C12をスイッチオン!無事走り出しました。

とりあえず、このプラレール機関車C12は飾ってばかりでほとんど走らせていなかったため、ギアがよくなじんでいなかった可能性も考えて、ならし運転をすることにします。

もともとのスピードがゆっくりですが、快調に走行していました。

これで、またしばらく様子を見ることにします。

1 件のコメント:

  1. こんにちはトムやむクンです
    このブログ、面白かったです。
    そして、書いてあったことで答えれそうなのがあったので書いておきますね。
    まず1つ目・カバーが、ネジで固定されてたことについてです。
    最近のカバーも、ほとんどツメ式なので、こういったやつだけだと思いますよ。
    2つ目・三角ネジについてですが、僕がトーマスを分解した時にはなかったので、こういった特別版?だけにしかついてないと思います。
    あと3つ目・スイッチをつけてもタイヤが回らなかったことについてです。
    話をきくと、スイッチを入れた時にモーターの回る音がしなかったっぽいのですが
    考えられるのは大きく2つです。1つはあなたの思ったとおり、ウォームギアの固着だと思います。2つ目はモーターの方の問題だと思います。
    モーターで、たまに電池を繋げても動かないことがあります。理由はよく分からないですが、たぶんモーターの端子が固くなってしまったことが原因と思われます。
    でもこの時にモーターを手で回すと、この固着が直って回ります。
    ずっと動かさないとこうなることがよくあるのでこまめに動かすと、完全に再発することがありませんよ。
    長文すいませんでした
    いいプラレール生活を!!!(^o^)/

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