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2013年5月4日土曜日

プラレール改造: 蒸気機関車C12の3軸6輪化(1)

(概要)

●プラレール蒸気機関車C12の3軸6輪化チャレンジを思い立ちました。
●とりあえず加工方針を決めて、改造をスタートしました。

※(株)タカラトミーではプラレールの改造はしないよう勧告しています。
 本ブログはプラレールの改造を推奨するものではありません。
 また、本記事を参考にして不利益を被っても、管理人は一切その責を負いません。
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プラレール蒸気機関車C12の側面写真、前後輪の間に見える第2動輪は飾り(ニセモノ)です。
前輪と後輪の間の車輪は偽物で、当然動きません。
このニセモノ車輪、位置が不自然な上に大きくて、結構気になります。
そこで今回、無謀にも本物の車輪にしてしまおう、と思い立ちました。

しかしプラモデル改造は、子供の頃になんちゃってガンプラ改造をした位しか経験しかありません。
我ながらこんなで大丈夫か(笑)


1.台車の寸法測定


前輪と後輪のホイールベースは45mmでした。
この45mm、ウチにある他のプラレールと比べた範囲では、どれも同じ長さのようです。
きっと、(株)タカラトミーの長年の研究と経験に基づいた、スムーズにレール上を走らせるための黄金距離なんでしょう※。

車輪の直径は、前輪が22.9mmφ、後輪が24.4mmφ(ゴム部品含む)でした。
なお偽物車輪は、前輪と比べても明らかに小さく形もいびつのため、車輪への流用をあきらめ、他の車両から流用することにしました。
測定後のノギスを添えて撮影。ゴム部品があって測りにくい・・・。
ここまでの結果から計算すると、前後輪の隙間は21.4mmということになります。
もし、この間に前輪と同じサイズの車輪(以下、これを「中輪」と書きます。)を追加すると、1.5mmの不足、つまりホイールベースの延長改造が必要と判明。

オーマイガッ!加工のハードルが・・・。

前後輪と中輪の隙間をどの程度確保すればいいのか皆目見当もつかないので、余裕を持って前後輪のホイールベースを8mm延長し53mmにすることにしました。

※少し調べたら、この時点のプラレールトーマスシリーズでは、このホイールベース45mmに当てはまらないっぽい車両(エドワードとか)もあるようです。
 (株)タカラトミー きかんんしゃトーマス商品ラインナップ


2.レールとの干渉


3軸6輪化にすることで心配されるのが、走らせた時に中輪がレールガイドに干渉して、カーブを曲がれなくなることです。
そこで、台車だけカーブレールに乗せて、現在のホイールベース45mmでレールのガイドと車輪の間にどのくらい余裕があるか見てみることにしました。

まず普通のカーブレール45° まだ余裕があります。
あと8mm延長しても、なんとかなるように見える。
交差レール45° こちらはちょっと無理っぽいです。
苦しい。中輪とレール外側のガイドが干渉する・・かも。
これは・・交差レールでの方向転換を諦めれば、結構いけるんじゃ?と思えてきました。
まあ、物は試し、ということで進めていきます。


3.追加する中輪の調達


昔に買った、ライト付D51車両セットに付属していた貨車です。
自動車とヘリのミニチュア運搬車だったような・・・。
何度も壊れては修理をしましたが、結局パーツを紛失してしまい、今は原型をとどめておらず子供も遊ばなくなっていました。

中輪は、この貨車から借用することにします。
各部を分解。車輪のシャフトは3mmφでした。
車輪の他にも軸受ごと流用できればいいんですが、形状を見ると軸受の方は無理かなあ・・・。

一応、車輪の直径を確認すると、微妙に歪んでいて21.8~22.0mmφです。
あれっ、大きさがC12の前輪22.9mmφより小さい・・・。

オーマイガッその2!各輪のレベル調整が面倒になることが判明しました。


4.台車の分解


作業の邪魔になりそうだったので、動力ユニットを台座から完全に外します。
リード線はハンダ吸い取りを使うと簡単に外れました。
台車を完全に分解しました。
台車を構成する各パーツ。
動力ユニットを三角ネジ専用ドライバーを使って外すと、後輪を取り出すことができますが、後輪自体は前輪と連結棒でつながっているため、そのままだと作業に不便です。

連結棒は普通のプラスチックより柔らかい材質のため、強い力がかかると変形します。このためプラ板やマスキングテープで養生しながら次の手順でこれを外しました。

まず、後輪側は、車輪を貫通した穴に連結棒の軸棒が差し込まれているだけなので、車輪の裏側から連結棒の軸頭を押し外します。
前輪は、軸の一方に留め金具が付いているので、これをラジオペンチで引っ張って取ると、連結棒を車輪と一緒に軸から抜くことができました。

動輪の軸径は2.5mmφでした。


5.加工方針


中輪と前後輪の高さが合わないと、完成してから一方の車輪が浮いたり、レールに届かなかったりします。

各パーツの寸法の測ると、左右でも微妙に違ったり円が歪んでいる場合があることがわかりました。
プラスチックのため、収縮誤差があるのかもしれません。

また私の加工スキルが不足しているため、この先製作誤差も必ず出るに違いありません(笑)

そこで、ホイールベース延長に合わせて中輪にレベル調整機能を持たせることにしました。
また、走行への影響を最低限に抑えるため、追加パーツの張り出しは極力避け、原型寸法内に収める方向とします。

レベル調整はビスとナットに薄いプラ板を挟んで調整する方法としました。
図面を引いてみましたが、電池カバーの厚みと電池までの距離が少なく、調整用ナットの厚み分を除くとほとんど加工に余裕がありません。
自分用図面なので、見ずらくてすいません。
一番上が原型、その下から加工平断面です。
ちょっと強度にも不安もありますが、このまま進めます。


6.電池カバーの加工


ホイールベースを延長するため、電池カバーを加工します。
とその前に、切断予定位置に(株)タカラトミーの刻銘がありますが、分断すると後で見苦しいと思い消しておきました。
(C)1959 2008 TOMY / MADE IN THAILAND
切断面にかかるので、刻銘を消しました。
いよいよ、電池カバーを切断します。
精密のこぎりで大まかに切って、やすりで切断面と寸法を調整しました。
切り離した真ん中のパーツは使わない予定。
次に、プラ板から各パーツを切り出します。
写真は、一部について既に組み立てています。
5mmLアングルを骨組みにします。
調整用のビス・ナットは、2mmφ×6mmを使用しました。
写真にはありませんが、ビスが長すぎ、このままだと電池にぶつかるのでカットが必要です。

受けのナットは、動かないようにプラ板で両側から挟み、瞬間接着剤でがっちりと固定しました。


少し長くなったので、次回に続きます。

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