2013年5月19日日曜日

プラレール改造: 蒸気機関車C12の3軸6輪化(3)

(概要)
●台車本体加工に続いて、本体カバー加工と連結棒等を新設しました。
●予定していた構造部分の変更は一応終了です。

※(株)タカラトミーではプラレールの改造はしないよう勧告しています。
 本ブログはプラレールの改造を推奨するものではありません。
 また、本記事を参考にして不利益を被っても、管理人は一切その責を負いません。
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 8.本体上部カバーの加工

台車のホイールベース延長により、電池カバーの固定ネジ部分が前進して本体上部カバーとぶつかるようになってしまったので、干渉部分を削ることにしました。

本体カバーを裏返すと、ビスの頭が3つ見えます。
ひとつは煙突、ひとつは車両正面のボイラ蓋(?)部分の固定に使われていました。のこりひとつを外すと、ボイラ前部周りがそっくり取り外せます。
 なぜこんな構造になっているのかは分かりませんが、ライト周りを換装して、将来、前照灯を点灯できるようなセットが登場する予定があるのかもしれません。

とにかく、削る過程で邪魔になる部分でしたので、助かりました。 
ボイラ前部周りのパーツを外したところ。

まず、前側面にある小さい前輪(どうやら「先輪」というらしい。)のモールドがされた部分を削ります。
周りを傷つけないよう、マスキングテープを貼っています。
 いつものようにピンバイスでいくつか穴を開けて、ニッパーで大まかに切り取ります。
本体下に隠れて見えないところなので、適当に手を抜いています(笑)。
最終的には、荒れた断面をヤスリがけをして、またヤスリも入らない狭い所はデザインナイフで削り取りました。
また、シリンダーモールド部から内側に伸びる内張り(?)もぶつかっていたので、ヤスリで1~2mm削っています。
作業後。先輪モールドがあった部分を除去しました。雑ですな(笑)
少し力を加えた感じだと、強度はさほど低下した感じはありませんでした。

最後に、あらかじめ外しておいた前部ボイラー部分で干渉していた内部ツメ部分を切り取ります。
ツメ部分の切り取り前。
切り取り後。ニッパーでバチン!


9.連結棒の作成

プラレールC12の連結棒はただの飾りのため、別になくても支障はないと思いますが、これでも一応機関車なので、付けることにしました。

ただし、ホイールベース延長に伴い、そのままでは短くて使えません。

はじめは、元の連結棒パーツを一旦切ってからプラ板か何か挟もうかとも思いましたが、元のパーツ材質のポリプロピレンは強固な接着が難しいため、あきらめて一からプラ板で作っちゃいます。
できるだけ元のパーツに似せるため、モールド部分を作成
連結棒本体は1.2mmのプラ板と0.3mmのプラ板を張り合わせて1.5mmの厚みを持たせることにしました。なぜ1.5mmかというと、もとのパーツの厚みが1.5mmだっただけです。
その他、車輪との接続軸部分用に5mmと2mmの丸プラ棒を使いました。
大まかにパーツを切り出しました。
下は5mm丸プラ棒の中心に穴を開けようとして失敗した例(笑)。
プラ棒の厚みが2mmしか無いため、ある程度、径を広げようとすると共回り(部品もドリルといっしょに回転すること)してダメでした。結局、切り出す前のプラ棒の中心に穴を開けてから、必要長さをもう一度切り出すハメに・・・。
もっと細かい径きざみでドリルを持てば良いんでしょうが・・・。
5mm丸プラ棒に穴を開け、連結棒の前輪にはめるリング部分をプラ板から削りだしたところ。
ちなみに連結棒も8mm延長しています。
これらを組み立てて、元のパーツと比較したのが下の写真。
新しい連結棒は採寸せず現物合わせで作ったため、特にリング部分の形が微妙に歪んでしまいました。
やっぱり、手抜きせずちゃんとやるべきだったか・・・。
上の2つがオリジナル。下の2つが新しく作成したものです。

10.中輪の装飾

今のままだと中輪の違和感が激しいので、スポーク(?)のような飾りを車輪の外側に貼り付けることにしました。
中輪は貨車からの流用のため、他の車輪と形が違う。
あまり張り出すと、連結棒と干渉するため、厚さが最小となるよう、0.1mmプラペーパーと0.3mmプラ板を使用し、仕上がりで0.5mmを目指すこととしました。
左右分の必要なパーツを切り出します。
右の髭のようなものがスポークになります。
ベースに0.1mmプラペーパーを使い、最初に外枠を貼って、中にスポークを貼り付けます。
CADで放射線上に線を引いた台紙を作り、位置を合わせる。
当初、スポークと外枠の隙間を隠すため、上から2mm幅の環を乗せるつもりでしたが、仕上がりが少しやぼったいので取りやめました。
そのため、外枠とスポークにちょっと隙間が出来ています。
左のようにする予定だったが、止めて右のままとした。
出来た飾りを中輪に貼り付けしたところ。
一番左は、元から付いていた飾りものの中輪(回らない)です。
もう少しスマートに作れたかも。出来としては50点位かなあ。
0.1mmプラペーパーは接着剤をつけると、乾いて皺になることがありました。
先の細い筆を持った接着剤が欲しいところです。 


11.中輪の高さレベル調整

中輪は前輪に比べて径が短いため、採寸時の予想通り接地感があまくなっていました。
このため、0.3mmのプラ板を作成しアジャスターに挟んで固定し、中輪の高さを0.3mm下げてみました。
0.3mmの調整用プラ板を作成
結果、左右中輪とも前輪といっしょにスムーズに回るようになりました。
とりあえず、工作誤差があまり出なくて、良かったヨカッタ(笑)。


12.全体を仮組み

予定していた加工内容が終了したので、全体を仮組みしました。
連結棒は、そのままだと車輪から抜けてしまうため、仮にマスキングテープを重ね巻して抜け防止にしました。
2mmプラ棒軸だったので、テープは3~4回重ね巻しています。
台車を組み立てました。
前輪と中輪の車輪抜け止めは、完全にはめ込まず軽く入れただけです。
モーターユニット配線は接続していません。
本体上部のカバーをかぶせたところ。
電池は入っていません。
中輪と連結棒のクリアランスが気になるところ。
中輪は車輪抜けめを最後まで入れると、連結棒とのクリランスが拡大することに期待しています。
また、連結棒の先端がシリンダーに被って中に入ってしまいましたが、あまり気にしていません(笑)。


今回は、ここまでです。

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