2013年5月26日日曜日

プラレール改造: 蒸気機関車C12の3軸6輪化(4)

(概要)
●台車本体他の改造した部分を塗装しました。
●レールを実際の走らせてみて、特に問題がないことを確認しました(終了)。

※(株)タカラトミーではプラレールの改造はしないよう勧告しています。
 本ブログはプラレールの改造を推奨するものではありません。
 また、本記事を参考にして不利益を被っても、管理人は一切その責を負いません。
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13.塗装

台車本体、中輪、連結棒を塗装します。
軸の高さレベル等、塗装被膜が悪影響を及しそうな場所はマスキングした。
塗装には、(株)タミヤのパジャー350Ⅱを使用しました。
ずっと前に買って、いつか使おうと寝かせておいたものです(笑)。
なぜこれを選択したかというと、安かったから(笑)
シングルアクションのため、あまり高度な使い方は難しいらしいですが、そもそも今回が初めての使用なので、何が高度かもわからない・・・。
ハンドピースをボンベに接続したところ。
塗料を適当に薄めてセットし、新聞に空吹き。おお~出た出た(笑)。
とりあえず取扱説明書の吹き付け見本と比べながら、きめの細かさを確認します。
まあ、こんなもんでしょう(笑)
割り箸にクリップをつけて固定。
一度の吹き付けだと薄いので、何度か重ね塗りしました。
薄めているせいか、割とすぐに乾く気がします。

仕上がりを見ると、やはり缶スプレーや筆塗りに比べて塗装が均一できれいです。
しかし、今回だけでエアー缶が半分位まで減りました。
大量に塗装する場合は、やはり不経済だと思います。


14.完成

各パーツを組み立てて、塗装前後を比べたのが下の写真です。

(上)塗装前、(下)塗装後

比較用に、もう一台蒸気機関車C12を用意して写真を撮ってみました。
(左)オリジナル、(右)3軸6輪化に改造後
そうそう、塗装して組み立てたところ、左中輪の接地感があまくなったので、アジャスターの左側に0.1mmプラペーパー片を入れて、中輪のレベル調整を実施しています。

そこで、実際にレールを走らせてみたのが下の動画。


脱線せずにスムーズに曲がってくれるか心配しましたが、問題ないようでホッとしました。


15.まとめ感想

今回、(超)久しぶりのプラモデル改造でしたが、とりあえずは上手く行った・・・・かなあ。
塗装とか細部は結構不満があるので、満足度は65%位でしょうか。

まあしょうがない、こんなもんでしょう(笑)。

また、機会があれば別のものにも挑戦したいと思います。

ではでは。

2013年5月19日日曜日

プラレール改造: 蒸気機関車C12の3軸6輪化(3)

(概要)
●台車本体加工に続いて、本体カバー加工と連結棒等を新設しました。
●予定していた構造部分の変更は一応終了です。

※(株)タカラトミーではプラレールの改造はしないよう勧告しています。
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 8.本体上部カバーの加工

台車のホイールベース延長により、電池カバーの固定ネジ部分が前進して本体上部カバーとぶつかるようになってしまったので、干渉部分を削ることにしました。

本体カバーを裏返すと、ビスの頭が3つ見えます。
ひとつは煙突、ひとつは車両正面のボイラ蓋(?)部分の固定に使われていました。のこりひとつを外すと、ボイラ前部周りがそっくり取り外せます。
 なぜこんな構造になっているのかは分かりませんが、ライト周りを換装して、将来、前照灯を点灯できるようなセットが登場する予定があるのかもしれません。

とにかく、削る過程で邪魔になる部分でしたので、助かりました。 
ボイラ前部周りのパーツを外したところ。

まず、前側面にある小さい前輪(どうやら「先輪」というらしい。)のモールドがされた部分を削ります。
周りを傷つけないよう、マスキングテープを貼っています。
 いつものようにピンバイスでいくつか穴を開けて、ニッパーで大まかに切り取ります。
本体下に隠れて見えないところなので、適当に手を抜いています(笑)。
最終的には、荒れた断面をヤスリがけをして、またヤスリも入らない狭い所はデザインナイフで削り取りました。
また、シリンダーモールド部から内側に伸びる内張り(?)もぶつかっていたので、ヤスリで1~2mm削っています。
作業後。先輪モールドがあった部分を除去しました。雑ですな(笑)
少し力を加えた感じだと、強度はさほど低下した感じはありませんでした。

最後に、あらかじめ外しておいた前部ボイラー部分で干渉していた内部ツメ部分を切り取ります。
ツメ部分の切り取り前。
切り取り後。ニッパーでバチン!


9.連結棒の作成

プラレールC12の連結棒はただの飾りのため、別になくても支障はないと思いますが、これでも一応機関車なので、付けることにしました。

ただし、ホイールベース延長に伴い、そのままでは短くて使えません。

はじめは、元の連結棒パーツを一旦切ってからプラ板か何か挟もうかとも思いましたが、元のパーツ材質のポリプロピレンは強固な接着が難しいため、あきらめて一からプラ板で作っちゃいます。
できるだけ元のパーツに似せるため、モールド部分を作成
連結棒本体は1.2mmのプラ板と0.3mmのプラ板を張り合わせて1.5mmの厚みを持たせることにしました。なぜ1.5mmかというと、もとのパーツの厚みが1.5mmだっただけです。
その他、車輪との接続軸部分用に5mmと2mmの丸プラ棒を使いました。
大まかにパーツを切り出しました。
下は5mm丸プラ棒の中心に穴を開けようとして失敗した例(笑)。
プラ棒の厚みが2mmしか無いため、ある程度、径を広げようとすると共回り(部品もドリルといっしょに回転すること)してダメでした。結局、切り出す前のプラ棒の中心に穴を開けてから、必要長さをもう一度切り出すハメに・・・。
もっと細かい径きざみでドリルを持てば良いんでしょうが・・・。
5mm丸プラ棒に穴を開け、連結棒の前輪にはめるリング部分をプラ板から削りだしたところ。
ちなみに連結棒も8mm延長しています。
これらを組み立てて、元のパーツと比較したのが下の写真。
新しい連結棒は採寸せず現物合わせで作ったため、特にリング部分の形が微妙に歪んでしまいました。
やっぱり、手抜きせずちゃんとやるべきだったか・・・。
上の2つがオリジナル。下の2つが新しく作成したものです。

10.中輪の装飾

今のままだと中輪の違和感が激しいので、スポーク(?)のような飾りを車輪の外側に貼り付けることにしました。
中輪は貨車からの流用のため、他の車輪と形が違う。
あまり張り出すと、連結棒と干渉するため、厚さが最小となるよう、0.1mmプラペーパーと0.3mmプラ板を使用し、仕上がりで0.5mmを目指すこととしました。
左右分の必要なパーツを切り出します。
右の髭のようなものがスポークになります。
ベースに0.1mmプラペーパーを使い、最初に外枠を貼って、中にスポークを貼り付けます。
CADで放射線上に線を引いた台紙を作り、位置を合わせる。
当初、スポークと外枠の隙間を隠すため、上から2mm幅の環を乗せるつもりでしたが、仕上がりが少しやぼったいので取りやめました。
そのため、外枠とスポークにちょっと隙間が出来ています。
左のようにする予定だったが、止めて右のままとした。
出来た飾りを中輪に貼り付けしたところ。
一番左は、元から付いていた飾りものの中輪(回らない)です。
もう少しスマートに作れたかも。出来としては50点位かなあ。
0.1mmプラペーパーは接着剤をつけると、乾いて皺になることがありました。
先の細い筆を持った接着剤が欲しいところです。 


11.中輪の高さレベル調整

中輪は前輪に比べて径が短いため、採寸時の予想通り接地感があまくなっていました。
このため、0.3mmのプラ板を作成しアジャスターに挟んで固定し、中輪の高さを0.3mm下げてみました。
0.3mmの調整用プラ板を作成
結果、左右中輪とも前輪といっしょにスムーズに回るようになりました。
とりあえず、工作誤差があまり出なくて、良かったヨカッタ(笑)。


12.全体を仮組み

予定していた加工内容が終了したので、全体を仮組みしました。
連結棒は、そのままだと車輪から抜けてしまうため、仮にマスキングテープを重ね巻して抜け防止にしました。
2mmプラ棒軸だったので、テープは3~4回重ね巻しています。
台車を組み立てました。
前輪と中輪の車輪抜け止めは、完全にはめ込まず軽く入れただけです。
モーターユニット配線は接続していません。
本体上部のカバーをかぶせたところ。
電池は入っていません。
中輪と連結棒のクリアランスが気になるところ。
中輪は車輪抜けめを最後まで入れると、連結棒とのクリランスが拡大することに期待しています。
また、連結棒の先端がシリンダーに被って中に入ってしまいましたが、あまり気にしていません(笑)。


今回は、ここまでです。

2013年5月12日日曜日

プラレール改造: 蒸気機関車C12の3軸6輪化(2)


(概要)

●電池カバーと台車本体を加工し、ホールベースを延長させました。

※(株)タカラトミーではプラレールの改造はしないよう勧告しています。
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6.電池カバーの加工(つづき)
 前回紹介した、切り出したプラパーツです。
 
なかなか寸法通りに切り出すのは難しい・・。
主な材料には0.3mmと1.2mmプラ板、5mmLアングルを使用しました。
 台車に使用するため、外見より強度を優先し、接着剤は多めに使うようにしています。


7.台車本体の加工と組み立て
 接着剤が乾燥する間、ホイールベース延長に伴う台車側の加工をします。
ナットが嵌っていた台車の耳を切り離す。
電池カバーを固定するナットが嵌っていた部分ですが、電池カバーのビスが8mm前方に移動するため、台車本体から切り離します。
 また中途半端に切り口を残すと、前輪と干渉する可能性があるため、きれいに削り取りました。

 次に、電池カバーの前輪荷重を支えるガイド(?)部分も、合わなくなります。

電池カバーのガイド部分。
このため、台車側で干渉する部分を除去します。
ピンバイスで大雑把に穴を開けて、切り取る。
このあたりは現物合わせとなりますが、切り取り部分はピンバイスで開けた穴から、ニッパーを入れて大雑把に切り取り、最後はヤスリで整えました。

 また、いままで装飾中輪が取り付けられていた部分も不要になります。これは台車側面に張り出しており、残すと新しく新設する中輪と干渉するため、削り取ります。
ニッパーとヤスリで削り取る。
ここまで出来あがった、電池カバーと台車です。
プラ板固定には5mmLアングルを多用。

台車本体はかなりサッパリした。

 台車本体はかなり削ったので、強度がひどく低下するかな~と思っていましたが、元々頑丈にできているため、問題になるほどではありませんでした。

 一方、電池カバーは中輪軸に高さレベル調整機能(以下「アジャスター」といいます。)を付けるため、3つのパーツに分かれています。

 前後の部品と中央の部品はビスで固定します。
 本当は前後パーツはプラ板を渡して一体化させたいと考えていましたが、台車底面と電池との間に必要なクリアランスが確保できず、断念しました。

 下の写真は、電池カバーを組み立てたところです。
底面側より撮影。
3つのパーツは2本のビスで接続します。
上面から撮影。この上に電池が入る。
アジャスターは、パーツを接続するビスナットの間に挟むプラ板の厚さを変えることによって、中輪の軸レベル調整を可能としています。

 なお正直、この電池カバーに関しては、もう少しがっしりさせたかったのですが、限られたクリアランスでアジャスター機構を持たせるため、使えるプラ板が薄く思ったほど強度が出ていません。
 「へなへな」という程ではありませんが、押すとたわみます。

 まあ、前後輪もあって単体で荷重がかかる場所でもないので、妥協して良しとしました。

 ちなみに、下は電池カバーを組み立てて前方から撮影した写真です。
判りにくいが、電池カバーを前方から撮影。
側面のはみ出し部分は台車原型の前輪のそれと同じですので、問題はないと思います。
しかし、底面からはアジャスターに使用したビスの頭が飛び出して見えてしまいました。

 できるだけ原型寸法からはみ出ないようにしていますが、今回はこれが限界でした。
走行に支障が出ないといいんですが・・・・。


 続いて、台車本体側のビス受け(ナット)を復元します。

 実は、どうやってこれを復元するかずっと考えがまとまらず、作業が後回しになっていました(笑)。
 力がかかる部分でもあるので、固定方法は接着剤でなくネジ止めとしたかったのですが、構造上、ネジを使える場所が思いつかず、あきらめました・・・。
 結局、台車本体にプラ板で新設したビス受けを接着して固定することにします。

 これだと強度に不安はありそうですが、またしても「物は試し」という訳です(笑)。
プラ板を切って、ビスが通る穴をあける。
台車本体に新設ビス受けを接着したところ。
接着剤は塗ってすぐに貼らず、ちょとおいて2~3度塗りしてから貼り付けました。
またそのとき、指でグリグリして溶けたプラ同士をなじませると接着力が高まる気がします。

 ナットは6角の一辺だけを固定用の5mmLアングル端に密着させ、全体を瞬間接着剤でガッシリ固めて、少しでも空回りできないようにしました。
強度が出るまで24hは固定する。
気分的な問題ですが、現物に合わせて、新設したビス受けの形状(端の丸み部分)を整え、ボディとの干渉部分を少なくするよう心がけます。 
できたビス受けを使って、電池カバーを固定
おお、思ったより頑丈にくっついた(笑)。
側面から撮影
う~~~~~~む。
 新設した部分と台車の干渉を避けて余裕を持って削ったら、余裕ができすぎました(笑)。
隙間が大きくて、電池を入れたら模様が見えそうです。
 本体カバーを取り付けると、隠れてくれることに期待したい・・・。

 電池カバー側のガイド位置が変わった関係で、開いてしまった部分をプラ板で塞ぎます。
プラ板を接着したところ
プラ板の接着シロが少なく、するこのままだと強度に不安があるため、0.3mmプラ板をガイドに渡して更に固定することにしました。
 しかし、電池収納スペースには余裕が無く、ガイドの外側から渡すことに・・・。
「荒ら」で切り出した0.3mmプラ板を張り付け。この後ヤスリで整える。
電池カバーと台車本体を取り付けたところです。

ここまでは、まあ設計どおりです。
ホイールベースは、予定通り53mmに延長できていました。
 
 とりあえず車輪とモータユニットを取り付けて、仮組みしてみたのがこちら。



 少し転がしてみると、予想通り中輪の接地感が「あまい」ようで、あまり回転しません。

 中輪の高さレベル調整とか、上部本体カバーとの干渉部分のすり合わせとか、これからまだやることは多いですが、とりあえず今回はここまでです。