2013年6月30日日曜日

プラレール修理: 塗装の溶けた新幹線100系(2)

(概要)
●塗装が溶けた新幹線100系再塗装のつづきです。
●残っていた台車部分も塗装しました。

※(株)タカラトミーではプラレールの改造はしないよう勧告しています。
 本ブログはプラレールの改造を推奨するものではありません。
 また、本記事を参考にして不利益を被っても、管理人は一切その責を負いません。
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残っていた台車部分(本体下の青いプラスチック部分)の塗装をします。
台車には灰色のラインが入っていましたが、本体と同じく部分的に溶けていましたので、本体といっしょに紙ヤスリで表面を削って際に、このラインも消えてしまいました。
台車側面の灰色ラインも消えてしまっていた。
前回の反省から、中途半端に塗って新旧塗装の境目が目立つことはもうしたくありません。
そこで、塗装する側の台車のラインは全て一度消してしまうことにします。
ラインが消えた台車部分
紙ヤスリを使い、本体と同じように400→1000→1500番の順に使って表面を整え、最後はコンパウンドで仕上げました。
今になって思えば、塗装の食い付きを考えると全部塗装してからコンパウンドすべきだったかもしれません・・・。

そしてマスキングして塗装。
色は、Mr.カラー№307 半光沢グレーFS36320米制空迷彩色 を使いました。
車輪が固定台に干渉するので、逆さにして塗装
余談ですが、使用しているエアスプレー「タミヤ バジャー350Ⅱ」の使い方が、ようやく分かりかけてます。

最初は調整がまずくて塗料をガンガン減らしてしまったり、塗装面までの距離が離れすぎて届かなかったり、近すぎてタレそうになったりしていました(笑)

あと、ノズルを塗装面の端で折り返し(行ったり来たり)させていたおかげで、塗装面の厚みにムラができていたのですが、均一に塗るには塗装面を通り過ぎるようにノズルを吹き動かすといいことに気付きました!(しかも、説明書にも書いてあった(笑))

安かったけど、いまのところ特段不満はないなー、なーんて思ってましたが・・・。

缶の温度はそれほど低下してないのに、途中でエアが出なくなる(塗料ではない)原因不明のトラブルが頻発しはじめた!

一応、対策も分かったのですが、紹介すると長くなるので、別の機会に詳しくまとめたいと思います。

それでは、塗装前後の写真です。
塗装前
塗装後
若干、青の色目が塗装前より濃くなりましたが、仕上がりとしては言われなければ気付かないレベルにすることができました。

おーい直ったよー、と言って子供に見せたらびっくりしています(笑)

よかったね。はい、どうぞ。


・・・えっ、300系?(実は100系といっしょに直してほしいと頼まれていたもう一台)
あー、もうちょっと待ってね・・・・。



2013年6月23日日曜日

プラレール修理: 塗装の溶けた新幹線100系(1)

(概要)
●他のおもちゃといっしょに保管していたら、塗装が溶けてしまっていました。
●荒れた塗装部分の再塗装を試みました。

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子供から、新幹線100系と300系の塗装が剥げたから直して、と頼まれました。
とりあえず100系の現状から。
100系の写真。他のおもちゃと一緒にしていたら、塗装が剥げたらしい
よく見ると、塗装だけでなくプラスチック表面も溶けて凹凸が出来ています、あーあ。
これじゃきれいに治らんかもなー、なんて思いつつ、プラモデル用塗料を使って塗装をしてみることにします。

まず、荒れた表面を整えます。
ペーパーヤスリで表面を削る
初めに400番を使い、他のモールドまで取らないよう気をつけながら、慎重に表面を整えます。
しばらくすると、思ったほどダメージは少なかったらしく、きれいに凸凹が取れました。
その後1000番 → 1500番の順で表面荒れを減らし、最後にコンパウンドで仕上げます。


それでは本体の塗装から。

台車と本体を取り外し、そしてテープと紙でマスキング。
塗料にはMr.カラー№322 フタロシアニンブルー(ブルーインパルスカラー)を使いました。
写真では既に塗装済み
で、できあがったのがこちら。
一見、良さそうに見えるが・・実は境目がクッキリ
パッと見ると成功かなーと思いましたが、そうは問屋が卸しません。

元の塗装との境目はボカしてごまかそうと思ったのですが、(そんなスキルがあるハズもなく)側面青帯の2~3番目窓の間に、クッキリと色の境目が出来てしまいました。
更に、窓をマスキングしていなかったために、窓開口部から内部に塗料が吹き込んで内側が薄青色になっています。

やっぱり経験不足は致命的だった(笑)。
このまま子供に返してもいいけど、やっぱりちょっと出来が気に食わないな~。

ということで、再び塗装をします。
境目ができた付近を削って、もういちどマスキング。
今度は窓の内側もマスキングして塗装
前回の反省を踏まえ、境目が目立たぬよう、塗装境界をドアの際(きわ)にもってきてみました。
また、窓も内側から目張りして、これ以上内部に吹き込まないようにしています。
できたのがコレ
青帯の境目は目立たなくなりました。

ここまでの感想として、プラモデル用塗料でも食い付きは問題ないようです。

ただ、ペーパーヤスリをかけた時、塗装されていない部分にも透明塗装がされていたことに気付きました。
もしかしたら、表面保護か何かのために塗られているのかもしれません。


台車塗装の方は、また今度ということで。

2013年6月9日日曜日

プラレール修理: 壊れた坂道レール(2)

(概要)
●ジョイントが欠けた坂道レールを修理しました。

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前回、欠けた坂道レール部品のジョイントを作成しましたので、その塗装をしました。

破損して欠けたジョイント部
欠けた部分をプラ板で新設
ジョイントを塗装した後
塗料はMr.ホビーの青に白を少しずつ混ぜながら、できるだけ似せて作りました。
乾いたところで子供に渡して、めでたし、めでたし。

ところが・・

遊んでいた子供から、一本だけ接続するとユルユルだとの指摘が。
今回新設したジョイント部の接続
(比較)壊れていないジョイント部の接続
なるほど、作ったジョイントの方はユルユルですな(笑)

適当に似せて作っただけだから、かみ合わせが悪かった。しかも微妙にゆがんでるし。
まあ橋げた部品とかで、固定して使えば遊ぶには困らないから良しとしよう。


ということで、このまま子供に渡すことにします。

大丈夫大丈夫(笑)、はい。


2013年6月2日日曜日

プラレール修理: 壊れた坂道レール

(概要)
●折れたり、ジョイントが欠けた坂道レールを修理してみました。

※(株)タカラトミーではプラレールの改造はしないよう勧告しています。
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レール部品の材料には、柔らかいプラスチック(ポリプロピレン)と、固めのプラスチックの2種類があり、坂道レールは後者でできています。
恐らく、車両が乗るとたわむため、坂道レールはより強度が必要と判断されて、こうした違いがあるのでしょう。

しかしこの坂道レール、おかげで子供がよく壊しまして、我が家では結構な破損率を誇っています。

ポリプロピレンと違って無理がきかないため、誤って踏みつけたり、遊び終わってかたずけの際に他のレールと繋がったままジョイントから90度に折り曲げたりすると、簡単に折れてしまうのでした。
(気を付けるよう言い聞かせても、相手は子供なのが辛いところ。)

個人的には、2倍直線レール(ポリプロピレン)を高架にして遊んでも問題はないので、タカラトミーも坂道レールをポリプロピレンにしてくれたら、壊れる機会も減って子供も悲しまなくて済むのになあ・・・なんて思ってしまいます。
(たわみが問題なら、初めからたわみ量を見込んでRをキツめの形状に作ればいいのでは?)

まあ愚痴っても仕方が無いので、家にある壊れた坂道レールの修理を試みました。


1.途中で破断したケース


途中で折れて、真っ二つになった坂道レールです。当然、こうなると、もう遊べません。
真ん中から、ポッキリ(涙)
上の写真の坂道レール、実は何度も折れています。
最初に折れたのはかなり前でしたが、その時も子供に修理を頼まれて、瞬間接着剤で固定しました。

一応、強度を優先して瞬間接着剤を選択したのですが、これが失敗でした。


しばらく遊んでいると、また同じ所が折れてしまいました
瞬間接着剤を付けたところから、はがれてしまったのでした(はがしてしまった、という方が正しいですが)。

仕方が無いので、再度、瞬間接着剤を使って固定します。
ところが、またしばらくすると折れてしまいました。

そしてこれを何度か繰り返すうち、折れた断面に硬化した瞬間接着剤がこびりつき、切断面の密着性を下げ、接着強度が低下してまた折れる、という悪循環に陥ってしまったのでした。


そこで、やはり専用のプラスチック用接着剤(以下「プラ接着剤」といいます。)を使うことにしました。


ところが、問題が発生します。

切断面に瞬間接着剤のカスがこびりついて、プラ接着剤が十分に接着力を発揮できないことが判明したのでした。

そこで、断面の瞬間接着剤のカスを削り取ろうと思ったのですが、既に何度も修理を繰り返した断面は想像を絶する惨状で、もはや瞬間接着剤のカスと本体プラスチックの境すら判然としない有様・・・。
しかも、あまり断面を削ってレールの長さが変わってしまうのも困るしなあ。


と、いうことで、今回は断面の削りをほどほどにする代わりに、断面に針金を入れて強度を上げることにしました。
(なぜ真鍮線じゃないのかというと、単に家にあったのを使ったから、です(笑))

ピンバイスで壊れた両方のレール断面に穴を開け、一方のレール断面に針金を入れ固定します。
針金は4本入れました。
そして、互いの断面にプラ接着剤を塗って固定します。

この時、少しでも強く固定できるよう、接着剤を塗ってもすぐには接着せず、ちょっと置いてプラスチック部分がうるんでから、お互いを接着しました。

同時に4本の針金を反対側のレールの穴に通すのが、ちょっと面倒でしたが(笑)

それで、できたのがこちら。
硬化に時間がかかるため、24時間安静に(笑)
結構、今までになく、がっちり固定できた気がします。

また、子供に預けて遊ばせて、しばらく様子を見ることにしました。


2.凸ジョイントが折れたケース(部品あり)


最近、坂道レールのジョイント部が壊れたから直して、と子供から頼まれました。
さいわい、破断した凸ジョイントパーツが残っていたので、これを利用します。

この坂道レールは、今回が最初の破損だったので断面はキレイでした。しかし先のこともあり、瞬間接着剤ではなくプラ接着剤で固定することにします。
折れたパーツと破損部分。

プラ接着剤というと、子供のころ作ったプラモデルで、同梱された小さなチューブ式プラ接着剤を思い出します。
当時は使い方が悪かったせいか、あまりがっちりと固定できた記憶がなく、とにかく使い辛かった思い出しかありません。

そこで今回は、模型店で購入したタミヤセメントを使用し、強度を出すため「グリ着」をしました。

プラレールはディスプレイモデルとは異なり、見た目より頑丈さが大事です。

互いの接着面には多めにプラ接着剤をつけ、ちょっとおいて馴染ませてから接着しますが、更にその後、わざとパーツどうしをずらすような力を加えます。
すると、接着面から互いのパーツから溶けたプラスチック材がはみ出してきますので、この溶けたプラスチック材を混じりあわせるようなイメージで、グリグリグリグリ動かします(だから「グリ着」です)。

最初は、比較的軽い力でずらすことができますが、グリグリを繰り返すことで接着面が馴染んでくると、次第に重い力が必要になって、ずれ難くなってきます。
そして十分重くなってから、最後にパーツ位置を微調整して、終了です。
「グリ着」で接着
一応、接着してから24時間は安静(放置)して、完全に固着させました。

今回はただ接着剤で接着しただけですが、初めから壊れてなかったのかの如く、驚くほど強固に接着できました。

こちらも子供に預けて遊ばせて、しばらく様子を見ることにします。


3.凸ジョイントが折れたケース(部品なし)


同じように凸ジョイントが折れた坂道レールですが、こちらは破断した凸ジョイントパーツを紛失してしまい、長く放置していたものです。

今回、この修理を行いました。
凸ジョイントパーツの部品を紛失したレール(2本)。
足りない部分をプラ板で新設することにします。

まず、破損した部分のデコボコを削って、形状を整えました。
凸ジョイントパーツの破損部分。
破損部分の形状を整える。
続いて、プラ板から欠損部分を作りました。
プラ板を組み合わせ(左)、欠損部分を作成(右)
ちょうどいい厚さのプラ板がなかったため、1.2mmのプラ板を2枚重ねています。
写真右のように大まかな組み合わせを作り、現物と合わせながら削りだしていきました。

できたパーツは、例によって「グリ着」でグリグリグリグリやって固定します。

完成したのがこちら。
がっちり固定できました。
この後塗装する予定ですが、今回は時間が無かったのでここまでです。

塗装後の写真も、また機会があれば公開したいと思います。

これもまた、子供に預けて遊ばせて、しばらく様子を見る予定です。